2025年7月5日
日本では古くから「ツバメが巣を作ると縁起が良い」と言われ、商売繁盛のシンボルや害虫を食べる益鳥としてツバメを歓迎してきました。しかし近年は、農耕地の減少によりエサがとれる環境が減っていることや、現代風家屋が増えて巣が作りにくくなったことなどから、ツバメが子育てをできる環境が減少しています。また特に都市部においては、不衛生を理由に、人によって巣が落とされたり作らせなかったりするケースも増えていると考えられています。
日本野鳥の会では、この先もツバメと人との共存が続くことを願い、ツバメの巣や生息環境を温かく見守っている団体に感謝状を贈呈しています。
「若狭町観光船レイククルーズ」では、5~6年前から船内にツバメが巣を作っています。観光船が湖を航行すると、ツバメは巣材や餌を運ぶために船を追いかけてやってきます。観光船のスタッフのみなさんは、巣を撤去することなく、あたたかく見守っています。
6月23日、若狭町海山の観光船船上で本会代表の小嶋明男から観光船運営会社の「若狭路活性化研究所」代表理事の田辺一彦さんに感謝状を贈呈いたしました。レイククルーズのホームページでも、ツバメの飛来、巣作り、抱卵、ヒナへの給餌、巣立ちと日々の変化が紹介されています。
船内を飛び回るツバメたち
レイククルーズ提供
お礼のシールと感謝状
日本野鳥の会福井県
船内ランプに作られた巣とひなたち
レイククルーズ提供
田辺代表(左)に感謝状贈呈
日本野鳥の会福井県
文責:小嶋明男(会代表)