本文へスキップ
福井の探鳥地  025 大仏林道


画面をクリックすると拡大します。 
見どころ
標高800m辺りの稜線が続く尾根では、里山の種に加えて深山の環境で囀る初夏の種にも注目したい。奥越盆地の向こうに見える山並みも素晴らしく、こんな近場で楽しめる山岳景色を堪能してほしい。
おすすめポイント
林道への入口は松岡吉野や志比、高田などがあり、途中に吉野ケ岳への登山道がある。この辺りまでは杉植林が多いが、だんだんと雑木林となって、シジュウカラ、ヤマガラ、イカル、サンショウクイ等の里山の種が多い。志比からの林道を過ぎると大本山永平寺が左手の林間から見える。高田からの林道を過ぎ電波塔辺りまでは右側には美山町の山並みが足羽川流域を挟むように幾重にも重なって見える。ホトトギスやツツドリの声に山の深さも感じられる。電波塔を過ぎると福井〜坂井平野が望める展望台に出る。ウグイス、コゲラ、カワラヒワ等に加えクロツグミやキビタキの夏鳥も多く、時にはアカショウビンが稜線の林から聞こえてくる。斜面の枯れた雑木ではキツツキ類の鳴き声を聞くと、アカゲラかオオアカゲラか?と姿を待ってみるのも面白い。送電線の下を潜るこの辺りではクヌギやブナの林となってコルリやマミジロなど深山でしか聞けない種にも出会うことがある。更に進めば奥越の山並みの中に白山が望め、タカの渡り時期にはサシバ、ハチクマとの出会いも期待できそうだ。雄大な奥越〜県境の山岳風景を楽しみたい。
よく見られる鳥
通年:ウグイス、シジュウカラ、ヤマガラ、イカル、カワラヒワ、アオゲラ コゲラ、アオゲラ、アカ   ゲラ、エナガ、ホオジロ
初夏:サンショウクイ、オオルリ、キビタキ、クロツグミ、コルリ、
晩秋:ツグミ、シロハラ、アトリ、マヒワ、シメ、ウソ、ベニマシコ、ルリビタキ、ジョウビタキ、ミ   ヤマホオジロ
フィールドノート
*林道上に落石が多数ある。通行止めになることもあり、特に積雪が残る時期は要注意。また、標識なども少なく、現在地の確認をしながら通行したい。
道草メモ
眼下に「曹洞宗大本山永平寺」があるので立ち寄って見よう。永平寺そばや修行僧が考案したと言われるゴマ豆腐などのお店もある。