本文へスキップ
福井の探鳥地  010 刈安山


画面をクリックすると拡大します。 
見どころ
白山連峰を望む標高540mの山頂付近の稜線から、谷を渡る野鳥を見下ろすのはちょっとうれしい気分。頭上近くや目線の高さを悠々と飛翔する猛禽類の姿は感動そのもので、旅する野鳥や蝶を見送るのもここならではの醍醐味だ。
おすすめポイント
権世集落を過ぎて林道から水車小屋までの権世川沿いでは、雪解け間もない早春にミソサザイやカワガラスの姿が見られ、渡りの時期のコマドリ、初夏のサンコウチョウなどは見逃せないのでゆっくり車で移動したい。頂上までの林道ではオオルリを始め季節の野鳥のさえずりを聞くことができる。特にアカショウビンやトラツグミの声に耳を傾けたい。山頂には公園が整備されていて、近くからアカゲラのドラミングや谷から聞こえるツツドリの声に山の深さが感じられる。 ここは福井県有数のタカの渡りの観察地なので、林道の見晴らしの良いところで北東の空を眺めながら待っていたい。秋空を滑るように渡っていくサシバやハチクマを目線の高さで、時には数十羽のタカ柱を「さよなら、元気でな!」と声掛けながら遠く南半球まで旅するアサギマダラと一緒に見送るのも秋の1コマだ。
よく見られる鳥
春 :ミソサザイ、カワガラス、シジュウカラ、ヤマガラ、コゲラ、ヒガラ
初夏:アカショウビン、オオルリ、キビタキ、サンショウクイ、クロツグミ
渡り〜晩秋:サシバ、ハチクマ、ハイタカ、エゾビタキ、ツグミ、アトリ、マヒワ、カシラダカ、メジ   ロ、ホオジロ、ヒヨドリ、エナガ、アオゲラ、カケス、ウソ
フィールドノート
マミチャジナイ、ベニマシコ、コマドリ、コルリなど渡りの途中の野鳥も記録されている。ニホンカモシカが現れることもある。
道草メモ
頂上の公園に蕎麦屋がある(土日と休日のみ)。峠からは山中温泉へ下る道がある。