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福井の探鳥地  014 西郷林道


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見どころ
福井市田の谷町の大安禅寺前から入り、西部丘陵に続く二枚田幹線林道に繋がる林道で、尾根からの眺望もよく所々でゆっくりと聞き流しのBWを楽しみたい。
おすすめポイント
大安禅寺から墓地公園を経て尾根の広場が林道の始点だ。雑木林と杉植林の混じった稜線が続き、所々に集落へ下る脇道がある。奥へ進んで送電線の下を通る辺りでは、左側に深谷町、右側は柿谷へ下る。この辺りでは夜明け前の早朝にはヨタカが聞かれ、明るくなるとアカショウビンの鳴き声にびっくりだ。下の集落周辺からはフクロウやアオバズクが聞かれることもある。沿道は主に雑木林だが片側が竹林や杉植林も混ざる混交林も多いが、樹間から見え隠れする福井市内の街並みが過ぎ、ヘアピンカーブの辺りでは丸岡〜勝山方面が見えだす。時折クマタカの飛翔も見られ、左側に羽坂町へ、右側に東平町へ道も。初夏の尾根道ではキビタキの囀りやホトトギス、ツツドリなどが遠近問わず聞かれ、近場ではメジロやカラ類、カワラヒワの群れが、秋の松林では渡り途中のエゾビタキがチョコンと止まっていて、私を見下ろしているのに気が付くこともある。晩秋になればアトリやマヒワの群れが樹冠に止まり、山間の谷を舞う姿には季節の移ろいを感じる。更に進むと左側は安居へ、右側は足谷へ通じる側道があるので、時にはアタックしてみるのも楽しい。この辺りでは福井市西部から丹南方面が、右側では樹間から坂井平野も望めるようになる。季節毎に野鳥の声を楽しみながら、奥平方と二枚田幹線林道へも繋がる。
よく見られる鳥
初夏:キビタキ、クロツグミ、ホトトギス、オオルリ、アオバズク、アカショウビン
早春&晩秋:アトリ、ツグミ、シロハラ、マヒワ、ルリビタキ、ウソ、エゾビタキ
通年:シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、エナガ、ホオジロ、ウグイス、イカル、カケス
フィールドノート
4月上〜中旬の早朝・薄暮にはミゾゴイが聞かれることがある。6月上旬にはヤイロチョウが聴けることもある。早春の頃は残雪や倒木のため通行不能のこともある。
道草メモ
大安禅寺は越前福井藩主松平家の菩提寺で、本堂裏に福井の名石笏谷石を敷き詰めた福井歴代藩主の永代廟「千畳敷」があるので、探鳥の帰りに立ち寄ってみたい。