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福井の探鳥地  041 法恩寺林道


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見どころ
経ケ岳の中腹から眺める奥越盆地は広い。標高約900mの林道はクヌギやコナラなどの原生林に近い林で、初夏の新緑〜晩秋の紅葉の季節には、夏鳥に加えて深山の野鳥も多く自然環境の豊かさに感動だ。
おすすめポイント
南六呂師から法恩寺山の中腹を通る林道に入る。杉植林が続き次第に混交林となって、道脇からホオジロやカワラヒワ、コゲラ等の声に混じって、初夏であればキビタキやクロツグミ、アオゲラ、オオルリなどが楽しみながら進む。曲がりくねった林道では 日本100名山の名峰「荒島岳」のどっしりとした山容が見え隠れする。林道を進むとクヌギ、コナラ、オオクルミ等の原生林に近い環境となり、クロツグミやキビタキ、ホトトギス等の夏鳥の囀りがあちこちから聞こえてくる。所々にある沢筋で下車してゆっくりと探鳥したい。ミソサザイやウグイス、コルリ等に加えて谷筋からアカショウビンの囀りが聞こえてくると、山深さが身に染みてくるようだ。やがて六呂師高原を望む展望台に出ると、自然保護センターや高原牧場などがすぐそこに見え、雄大な大野盆地から勝山方面も見え、更に九頭竜川沿いの集落まで見えてくる。晩秋には周辺の尾根筋も紅葉に彩られていて、道脇では木の実を探すコガラやクロジの他、マヒワやアトリ、ミヤマホオジロ等の冬鳥にも出会える。ここから先の勝山スキージャム方面へは近年は通行止めとなっており、途中にある弁ケ滝のスポットまで行けないのは残念だ。
よく見られる鳥
初夏:ホトトギス、ジュウイチ、アカゲラ、コルリ、マミジロ、アカショウビン、オオルリ、キビタキ、クロツグミ、ミソサザイ、クマタカ
晩秋:アトリ、イカル、マヒワ、ミヤマホオジロ、コガラ、ウソ、キセキレイ、アカゲラ、オオアカゲラ、エナガ、ゴジュウカラ
フィールドノート
県自然保護センターの手前に右側に法恩寺林道への入口がある。スキージャム勝山・弁ケ滝方面へは勝山市暮見集落から入ることが出来るが、通行状況については勝山市への確認が必要だ。
道草メモ
家族向きには「奥越高原牧場」を巡り、放牧されている牛を身近で見てみたい。近くの「ひまわり畑」は7月頃が見ごろだ。