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福井の探鳥地  051 越前海岸南部


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見どころ
越前加賀海岸国定公園に指定されており、奇岩が並ぶ美しい風景で、海岸のいきものに親しむことができる。海辺を好む鳥が比較的身近に見られる他、里や森林の鳥も観察できる。
おすすめポイント
海岸沿いの国道305号を移動しながら、野鳥観察や自然風景が楽しめそうな場所で車を停めて観察するのがおすすめ。近くで鳥を見ることもできるが、遠くまで見渡すには望遠鏡が必携。ウミネコやイソヒヨドリがそこここで見られ、渡りの時期は、海を渡るヒヨドリの大群、夏は、コシアカツバメ、イワツバメ、アオバトが広範囲で見ることができる。冬は日本海特有の強風とうねりが強く、それに耐え得る我慢も時には必要だ。港の護岸や岩、テトラポットなどに止まっている数種のカモメ類を比較しながら観察できるので、その中にワシカモメやシロカモメなど稀な種を探す楽しみもある。 沖合の海鳥の観察は、うねりや白波の間にオオハム、ウトウ、ウミアイサ、遠くにはオオミズナギドリなどを見つけることも可能だ。近くでは、シノリガモも多く見られるようになり、カラ類、ジョウビタキ、ツグミ、シロハラに出会える。また、岩礁やテトラポットにはクロサギ、断崖や松の枝には猛禽類が止まっているかもしれない。
錦秋の頃は、カケスやヤマガラの声を聞くと秋の深まりを感じ、近くでゴソゴソ歩いているシロハラやここの住人のゴジュウカラやコガラなどに出会うこともあるのでゆっくり楽しみたい。
よく見られる鳥
年間:ウミネコ、トビ、ヒヨドリ、イソヒヨドリ、セグロセキレイ、ハシブトガラス、 メジロ、
   カワラヒワ、スズメ
渡り:夏期:アオバト、コシアカツバメ、イワツバメ
越冬期:セグロカモメ、オオセグロカモメ、ウミウ、ヒメウ、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ
    オオハム、ツグミ、
フィールドノート
河野川河口付近の岩礁にはウミネコの繁殖地があるが、直接立ち入らないようにお願いしたい。駐車場が多く、トイレも20ケ所あるので、休憩しながら楽しむことができる。
道草メモ
海岸を歩くとイルカの群れに出会えることもある。「河野シーサイド温泉ゆうばえ」(0778-48-2388)、「北前船主の館右近家」(0778-48-2196)、「越前カニミュージアム」(0778-37-2626)にも立ち寄ってみたい。