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福井の探鳥地  066 大滝神社


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見どころ
奥の院参道と言ってもかなりの急勾配であるが、道の両側はシラカシやコナラなどの古木が社寺林として枝を伸ばし、野鳥たちのすみかとしては絶好の環境だ。奥の院周辺にはブナ林が拡がり欝蒼とした神秘性をぜひ楽しみたい。
おすすめポイント
春にはキビタキの声、参道脇の谷間からオオルリの美しいさえずりが聞こえる。初夏にはクロツグミが道端で枯葉を飛ばす採餌の姿、そして近くの茂みの中からトラツグミが自転車のブレーキ音を響かせている。奥の院の杉林には、ブナ林と杉木立の間をサンコウチョウが飛び交う姿を観察する幸運に恵まれることもある。奥の院からさらに100m登ると県指定の杉の巨木が立つ砦跡に出る。可愛いカラ類の飛び交うのも微笑ましい。ここからは尾根伝いに林道を進み、木の間越しに日野山を望む林縁部に出ると、ホオジロやべニマシコの姿と越前市周辺を視界に入れることができて汗ばんだ体に風が心地良い。
よく見られる鳥
通年:メジロ、エナガ、シジュウカラ、カワラヒワ、ホオジロ、アオゲラ、ヤマガラ
初夏:オオルリ、クロツグミ、キビタキ、ヤブサメ、センダイムシクイ、コルリ
晩秋:アオジ、カケス、ヤマドリ、ヒヨドリ、シロハラ、ルリビタキ、アトリ
フィールドノート
静寂の奥の院は一種の荘厳さを味わう場所でもあるが、例年5月3〜5日まで神事の御輿かつぎがあり、にぎやかでこの闇は探鳥には不向きである。
道草メモ
「大滝神社」は、建築物が紙祖神として国の重文指定であり絶対に観る価値あり。「紙の文化博物館」で歴史、「パピルス館」で紙漉き体験をするのも貴重な思い出となるだろう。