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福井の探鳥地  072 広野ダム・夜叉が池


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見どころ
夜叉が池は、標高1,099mの山稜にあって真夏でも涸れることがなく、ヤシャゲンゴロウが生息し夜叉伝説が残る神秘的な池だ。周囲は自然豊かなブナ林に囲まれ、多くの夏鳥とニッコウキスゲの群落が楽しめる。
おすすめポイント
旧今庄町から麓の広野ダムを目指し、ここから登山口までは整備された一本道で、鳥居をくぐって元気に歩きたい。前半は渓流沿いのほぼ平坦な登山道で瀬音に混じってクロツグミやキビタキのさえずりが、時にはアカショウビンの声も聞こえる。初夏の頃は、新緑が眩しいくらいの自然豊かな道だ。しばらく進むと渓流と別れてジグザグの急登が続くが、下からの瀬音も小さくなって谷向こうからツツドリやホトトギスの声に山の深さが感じられる。頂上近くになるとコマドリとコルリとの違いを注意し、クロジを確かめながら歩いているうちに池に到着する。岐阜県側の眺望も素晴らしく、7月のニッコウキスゲ群落も見の価値がある。 広野ダム周辺はアカショウビンやオオルリ、サンコウチョウを、晩秋は水面に浮くオシドリと樹冠にアトリの集団が現れることもあり初冬まで楽しめる。
よく見られる鳥
初夏:ミソサザイ、オオルリ、キビタキ、ヤブサメ、ウグイス、アカショウビン、イカル、クロツグミ   ヒガラ、ホトトギス、ツツドリ、シジュウカラ、ジュウイチ、クロジ、コルリ、メボソムシクイ   コガラ、エゾムシクイ 、アオバズク、サシバ、ヨタカ
渡り:ツグミ、アトリ、マヒワ、ルリビタキ
フィールドノート
オオアカゲラ、ゴジュウカラ、ヤイロチョウ、コノハズク、セグロカッコウの記録もある。登山が可能なのは5〜11月頃まで。環境保全のため池の畔では火気厳禁。
道草メモ
名物『今庄そば』をぜひ食してみたい。「今庄そば道場」(0778-454385)でそば打ち体験もできる。夜叉ヶ池の山開きは6月第1日曜日。