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福井の探鳥地  074 笙の川河口


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見どころ
池河内湿原を水源とし、市街地を通り敦賀湾へそそぐ河川である。カモ類やカモメ類、シギやチドリ、ヨシ原の小鳥を観察できる。川を目印に移動するのだろう、思わぬ渡り鳥が見られることがある。
おすすめポイント
笙の川と木ノ芽川の合流点には中州が形成され、渡りの時期にはトウネンやキアシシギが立ち寄る。ところどころにある中州で、コチドリやイカルチドリのひなが見られることもある。 橋にはイワツバメが巣を作り、春先から乱舞する様子を観察できる。 サギ類や、通年見られるようになったカワアイサがよく浅瀬で採餌し、特にアユの遡上・産卵の季節は大賑わいである。走り回るコサギや、じっと待ち構えるアオサギ、上空から水に飛び込むミサゴが魚をキャッチする瞬間を見守るのが楽しい。夏にはササゴイも見られる。カワセミは「チーッ」という鳴き声を覚えておくと見つけやすい。 晩秋、力尽き浅瀬に流れ着いたサケに、ハシブトガラスやトビの他に、カモメ類も集まってくる。
よく見られる鳥
通年:ミサゴ、カワアイサ カルガモ カイツブリ イソシギ、イカルチドリ、オオバン ウミネコ アオサギ、ダイサギ、カワセミ イソヒヨドリ セグロセキレイ
渡り:トウネン、キョウジョウシギ、ソリハシシギ、ユリカモメ、ノビタキ
夏:ササゴイ、コチドリ
冬:コガモ、マガモ、ヒドリガモ、セグロカモメ ホオジロ、ジョウビタキ、カワガラス、ベニマシコ
フィールドノート
笙の川は池河内湿原を源流とする全長約22kmの河川である。コハクチョウ、マガン、シノリガモ、アカエリヒレアシシギの記録がある。 合流点中州近くの西岸が駐車場所も見つけやすく、移動もしやすい。
道草メモ
笙の川にかかる県道33号線の橋、通称「赤橋」を東に進むと、北陸の総鎮守『気比神宮』があり、日本三大木造鳥居の一つである、赤い大鳥居が迎えてくれる。西へ進むと、幕末に水戸藩天狗党員が処刑後に埋葬された『武田耕雲斎等墓』があり、歴史的にも大変おもしろい。