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福井の探鳥地  077 池河内湿地


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見どころ
笙の川源流域の湿原と池河内集落は里山に囲まれた静かな環境で、源流から流れでる月沿いを歩きながら緑豊かな自然を楽しみたい。ハンノキの繁る湿原は木道が整備されているので歩き易い。
おすすめポイント
杉箸から池河内集落まで笙の川沿いの道は車での移動が便利だが、途中で車を止めての歩きもおすすめ。春の川沿いではミソサザイやカワガラスなどの常連たちが出迎えてくれ、初夏にはキビタキなどの夏鳥も加わると新緑の季節を一層満喫できる。杉林からサンコウチョウの声が聞こえてきたら、腰を低くして下枝辺りでひらひらと飛ぶ姿を探したい。 秋から初冬にはツグミやシロハラが熟れた柿に群れ、湿原では枝先にコゲラやヤマガラなどを見つけると野鳥との近さを体感できる。 林縁の薮にはルリビタキ、ベニマシコが潜んでいるから見逃せない。田んぼの畔際でアオシギとタシギがひっそりと採餌しているか、こちらを警戒して固まって動かないでいるかもしれないのでしっかり探してみたい。水面にはコガモやオシドリが浮いていることもある。
よく見られる鳥
通年:シジュウカラ、ヤマガラ、ホオジロ、アカゲラ、キセキレイ、カワガラス
初夏:ヤブサメ、クロツグミ、サンコウチョウ、ツツドリ、ホトトギス、オオルリ
晩秋:ツグミ、シロハラ、カシラダカ、アオジ、ジョウビタキ、ルリビタキ、ベニマシコ、ウソ、
   メジロ、エナガ、コゲラ、カケス
フィールドノート
オオアカゲラ、マミチャジナイ、キレンジャクの記録もあり、渡りの時期にはコサメビタキ、エゾムシクイも期待したい。5月の湿原に咲くミツガシワは美しい。
道草メモ
国道8号沿いの疋田集落は京都への物資輸送の要所であり、水路が街路中央を通る街並みは往時を偲ばせる。