本文へスキップ
福井の探鳥地  089 河内の森


画面をクリックすると拡大します。 
見どころ
河内川ダムの完成と共に熊川トレイル周辺環境整備も進み、森林性の野鳥のみならず冬期の水鳥や渡り鳥など1年を通じて様々な野鳥を楽しむことができる。
おすすめポイント
河内川沿いの林道は渓流域に生息するカワガラス、キセキレイなどは常連で、初夏の頃はダム周辺でイワツバメが飛び交い、アカショウビンやサンコウチョウ・サンショウクイの声には思わず立ち止まって探したくなる。 また薄暗い杉林で聞くコマドリやトラツグミは目線を低くして沢筋を探すのも楽しいひとときだ。沢の音をバックに聞くキビタキやオオルリなど夏鳥の揃い踏みに緑の豊かさと深さが感じられる。 秋の森林公園内では里山の常連たちに加えてゴジュウカラやコガラなど山から下りてきた仲間ともよく出会える。クマノミズキの樹冠は渡って来たばかりの冬鳥と南へ帰る夏鳥との交差点となっている。 県境付近の稜線上では渡っていくタカの姿が見られ、静かな晩秋に下薮でアオジ、ルリビタキなどが潜んでいるので注意して探してみたい。 ダムが完成しことにより、冬期もマガモ・コガモ・トモエガモなどの水鳥たちが毎年飛来するようになり、周辺ではベニマシコやジョウビタキ、ルリビタキも姿を現す。但し、降雪時には周辺道路が通行止めとなるので注意が必要。
よく見られる鳥
通年:メジロ、ヒヨドリ、コゲラ、アオゲラ、ヤマガラ、ミソサザイ、エナガ、アオバト、カルガモ、 初夏:イワツバメ、アカショウビン、ツツドリ、オオルリ、クロツグミ、キビタキ、サンショウクイ・    トラツグミ
晩秋:ツグミ、シロハラ、アオジ、カシラダカ、ベニマシコ、マヒワ、ウソ、ルリビタキ、ジョウビタ   キ、マミチャジナイ、カケス、コガラ、ゴジュウカラ 冬期:マガモ、コガモ、トモエガモ、
   ルリビタキ、ジョウビタキ
フィールドノート
オオアカゲラ、カヤクグリ、ハギマシコ、クマタカの記録があり今後も期待できる。近年、シカによる食害が多く、里山環境の荒廃が気になる。
道草メモ
熊川集落は京都と若狭を結ぶ旧鯖街道の宿場町で歴史を拾い歩くのも良いだろう。熊川トレイル沿線開発として、熊川城跡周辺の三つのデッキ、道の駅「若狭熊川宿」隣のゲートウェイとしてテラスや芝生広場、アウトドア・アクティビティ施設「山座熊川OutdoorsBase(アウトドアズベース)」も整備され、家族連れで楽しめる。河内川ダムは、深度によって温度や濁り具合が異なるダム湖の水を、目的に応じて取水する選択取水ダムで、事務所でダムカードをもらうことができる。また近くの「リフレストやまびこ」で出される人気のダムカレーを食してみるのも楽しい。