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福井の探鳥地  090 小浜湾甲ヶ崎


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見どころ
小浜湾内で越冬するカモ類や湾を囲む海岸沿いのコースで、冬期の観察が中心となるが、周辺の自然林では山の鳥や猛禽類も多く、年間を通して探鳥を楽しむことができる。
おすすめポイント
小浜湾の中でも甲ヶ崎から阿納尻周辺は入り江になっていて、福谷の海岸沿いへ出た辺りからカモ類が見られる。晩秋から冬は沖の防波堤上に並んでいるカモメ類やカモ類が、岸寄りの堤防ではヒドリガモがよく見られる。阿納尻まで進むと岸に近いところでヨシガモやホシハジロなどが水面に浮かんでいる。阿納尻から内外海半島の先端付近では沖に浮かぶ釣りやカキ養殖の筏に多くのカモ類が見られる。望遠鏡を使えばトモエガモやハシビロガモなどの識別も容易だ。 半島の常緑樹ではヒヨドリやメジロの群れが見られる。秋の渡り時期にはヒヨドリの大群が海原へ飛び出す瞬間とそれに突っ込むハヤブサの姿も見られることがある。またこの季節に夏鳥と冬鳥が混じって見られるのは海岸線の良さだ。近年ではミサゴの姿をよく見かけるようになり、運が良ければ餌を求めて海へ突入するハンティングを見ることができる。
よく見られる鳥
通年:イソヒヨドリ、イソシギ、カワウ、ミサゴ、トビ、メジロ、カイツブリ
冬 :マガモ、コガモ、スズガモ、ホシハジロ、ヒドリガモ、ヨシガモ、カンムリカイツブリ、
   セグロカモメ、オオセグロカモメ、ハシビロガモ、トモエガモ、カイツブリ、ノスリ、
   コハクチョウ、ジョウビタキ
フィールドノート
阿納尻の入り江では、時にクロガモやアビ・オオハムといったアビ類が入ることがあるので、注意して観察すると良い。
道草メモ
海沿いを走る国道162号と山には若狭幹線林道が走りどちらからも美しい若狭湾の景色を楽しめる。無料となったエンゼルライン終点近くの駐車場付近の雑木林では、春先や秋口に渡りの途中で一休みする渡り鳥を見つけることができる。じっくり時間をかけて若狭湾から日本海を望む絶景を眺めるのも良い。 (エンゼルライン:7:00〜19:00 冬期閉鎖:12/1〜3/31)