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福井の探鳥地  091 北川南川河口周辺


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見どころ
河口域は北川、多田川、南川の三河川が並んで小浜湾に流入しており、カモメ類・カモ類の識別には最適の探鳥地だ。上流域の田園地帯は、令和3年より連続でコウノトリが営巣している自然豊かな農耕地である。
おすすめポイント
この河口域でのカモメウォッチングは堤防から見るにはとても好都合だ。セグロカモメとオオセグロカモメとの違いもしっかり見分けてみたい。上流側の高塚橋からは河川敷の環境も整っていて小さな堰ではサギ類やカイツブリなどを水際と水面で楽しむことができ、時々ミサゴがハンティングするのも見られることもある。特にイサザ漁が始まる早春にはホオジロやカワラヒワなどのさえずりにのどかさを感じるし、それらの小鳥を狙う猛禽類などが現れることもある。 東小浜周辺の国富地区は国内で最後にコウノトリが営巣していた地区でもあり、近年では令和3年から人工巣塔にコウノトリが営巣を続けている。嶺南地域で最も重要な河川環境と農耕地であり四季折々に多くの野鳥と出会える優れた探鳥地である。
よく見られる鳥
通年:ホオジロ、サギ類、バン、カルガモ、オシドリ、ヒバリ、セグロセキレイ
初夏:オオヨシキリ、コチドリ、チュウサギ
秋〜冬:ヒドリガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、オカヨシガモ、ウミネコ、セグロカモメ、オオセ    グロカモメ、ユリカモメ、ミサゴ、ノスリ
フィールドノート
2010年2月21日にも兵庫県のコウノトリの郷から4羽が同時に飛来した。その後令和3年から毎年国富地区の人口巣塔で営巣を続けている。コミミズクやマナヅル、ケアシノスリなどの記録がある。
道草メモ
小浜市は小京都と言われるほど古い神社仏閣がある。『ちりとてちん』で有名になった若狭塗箸の工房もあり『焼き鯖』など美味しい食べ物もある。