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福井の探鳥地  092 南川中上流域


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見どころ
名田庄地区から小浜湾に流入する河川で、下流域の緩やかな流れと上流域の渓流的環境が素晴らしく、市街地からも近い利点を活かして、ちょっと見の探鳥で平野と渓流の野鳥との出会いが楽しめる。
おすすめポイント
湯岡橋から上流域では緩やかな流れで、四季折々に水面と河川敷での野鳥が近くで見られるのが良い。冬期のカモ類は6種ほど、サギ類の採餌の他カワセミなども時々見られる。初夏の頃になればオオヨシキリがヨシでさえずっている姿や、小石の河原でコチドリ・イカルチドリがチョコチョコと動き回る姿も見える。秋の落ち鮎期に群れるサギ類やカワウの大群は見物だ。また、若狭舞鶴自動車道あたりでカワアイサの白い体が目にとまることも。浅瀬では時々ミサゴの水浴びが見られることがある。 口名田から上流方面は渓流的環境となり、橋から静かに覗くとキセキレイやカワガラスが石の上で見つけられる。運が良ければヤマセミが枝から水面に突っ込むのも見られ、河川を覆う木々ではシジュウカラやメジロなどの他、初夏にはキビタキやオオルリの声も聞こえてくる。周囲の山からは、ツツドリなどトケン類の声も響く。 晩秋にはオシドリが淵に浮いていることもあるので要注意だ。道端の草地でベニマシコやアトリが実をついばんでいる姿を見ると秋の深まりを感じる。
よく見られる鳥
通年:ホオジロ、カワラヒワ、ヒヨドリ、トビ、アオサギ、コサギ、カイツブリ、カルガモ、
   キジ、セグロセキレイ、キセキレイ、ウグイス、イカルチドリ、ミサゴ
初夏:オオヨシキリ、カッコウ、ツツドリ、キビタキ、オオルリ、センダイムシクイ
秋冬:カシラダカ、ジョウビタキ、アトリ、コガモ、ヒドリガモ、ホシハジロ、カワアイサ
フィールドノート
春の渡りの時期にノビタキが、冬にオオジュリンやベニマシコの記録もある。須縄川や奥田縄川沿いではアカショウビンの記録もある。
道草メモ
周辺には「妙楽寺」や「円照寺」など古寺が多く、小京都の雰囲気を味わうのも良い。