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福井の探鳥地  093 上根来林道


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見どころ
嶺南では数少ない車で気軽に行ける比較的高地(850m)の探鳥地。条件が良ければアカショウビンやトラツグミ、サンコウチョウ、それにトケン科4種のうれしい競演も期待できる。またタカ類の渡りも見られる。
おすすめポイント
上根来集落までの渓流環境ではキバシリやカワガラス、キセキレイに出会える。旧畜産団地を見下ろす高台の谷間からはオオルリやキビタキ、トラツグミ。明け方にはアカショウビンやクロツグミの爽やかなさえずりが心地良い。さらに林道を進むと広葉樹林になり、カラ類、ミソサザイ、晩秋はルリビタキやアオジが潜み、たくさんのカケスが列をなして渡る姿も見られる。樹冠ではアトリやツグミがカラスザンショウの実をついばんでいる。林道を登り高度を稼ぐとやがて展望の開けたブナ林の山頂部に近づく。林道と交差する旧道の鯖街道を登れば根来坂峠へ、林道をそのまま進めば峠に着く。いずれも歩き易い道で、ヒガラやコガラの他、谷向こうからホトトギスやカッコウ、近くの樹間からキビタキ、コルリなどのさえずりが聞こえ、何度も訪れたくなる隠れた探鳥地の一つである。
よく見られる鳥
通年:シジュウカラ、ヤマガラ、ヒガラ、コガラ、アオゲラ、ミソサザイ、キセキレイ
渡り:クロツグミ、コルリ、ジュウイチ、カッコゥ、ホトトギス、カケス、タカ類
初夏:オオルリ、キビタキ、アカショウビン、サンショウクイ、ツツドリ、トラツグミ
晩秋:ツグミ、シロハラ、アトリ、マヒワ、ルリビタキ、ベニマシコ、アオジ
フィールドノート
1989年にヤイロチョウ、エゾムシクイの記録がある。秋の渡りのカケス、ヒヨドリの大移動は見もの。最近急増したニホンジカの食害により、クマザサがほとんど姿を消し、ナラ枯れ現象も見られる。
道草メモ
道沿いにお水送りの「神宮寺」(0770-56-1911)・鵜の瀬がある。有名な鯖街道が林道を縫うように走る。車道を下れば大津市の朽木谷、京都鞍馬寺へと通ずる。